My memorable place[私の思い出の場所]
「家乃屋」という義母が営んでいた食堂を受け継いで、夫が居酒屋を開いたのが昭和56年7月31日。「次男坊」の始まりです。翌年私が嫁いで来てからは、夫婦二人三脚で店を切り盛りするようになりました。

※お話は由美子さんにお聞きしました。
常連客の中には、長崎大学の先生方や職員の皆さんもたくさんいらっしゃいます。特に環境科学部を退職された名誉教授の上江田一雄先生は、仕事帰りに毎日立ち寄ってくださる方の一人でした。カウンターの定位置に座って一杯飲んで帰宅されていたので、キープしたボトルの総数は100本以上になりました。先生が大学を退職される際には、顔なじみの常連さんや元アルバイト生を呼んでお祝いの会を開いたんですよ。


当店一番のおすすめメニューは、上江田先生も好んで召し上がっていた「豚の盛り合わせ」です。豚の頭の部分を長時間塩ゆでし、スライスしたシンプルな料理ですが、住吉・浦上地区で昔から食べられている郷土料理でもあります。大学内でお酒を飲むのが許されていた時代には、テイクアウトされる職員さんもいらっしゃいました。


長崎大学の学生さんには、代々アルバイトを頑張ってもらっています。当初は水産学部の学生さんが多かったのですが、いつ頃からか教育学部、そして今は工学部の学生さんが不思議と多いですね。中には、たまたま来店していた企業の方に働きぶりが認められ、リクルートされて就職された学生さんもいました。皆さんには楽しく働いてもらいたいので、誕生日会やお花見、海水浴、忘年会など交流する場を設けています。卒業後も次男坊ファミリーであることに変わりありません。年賀状が届いたり、旅先で連絡を取り合って食事をしたり仲良くしています。

夫と二人で店を営んで44年。結婚前に幼稚園の先生をしていた私は、酔ったお客様は子どもと一緒だなと思いながら接してきました。そうすると仕事が楽しくて、今ではすっかり生きがいになっています。卒業生のみなさん、名物の豚の盛り合わせをぜひ食べにいらしてください。そして、大学時代を懐かしんでいただけると嬉しいです。





