My memorable place[私の思い出の場所]
肉やツナマヨなど、たこ以外の具材も選べるたこ焼きを主に、お好み焼き、やきそば、そして地域活性化の一環として、長崎の郷土料理「浦上そぼろ」も提供しています。
創業は1997年8月8日。現在は住吉中央公園前の路面店で営業していますが、最初は電車通りに面したビルの2階からスタートしました。目の前のテーブルで調理されたアツアツのたこ焼きをイートインできる店は、長崎では珍しかったと思います。大阪に同業態のたこ焼き店があり、それを知った母の提案で始めてはみたものの、私自身料理は初心者だったため、経験のある弟に教わりながら仕事を覚えていきました。

左下は1500年後半にポルトガル人宣教師が伝えたといわれる「浦上そぼろ」。
地域活性化に取り組む峯さんは「NPO法人浦上そぼろ保存会」を立ち上げ、浦上そぼろの普及活動にも励んでいます。
また、商売を始めた頃の私は25歳と若く、アルバイトの長崎大学の学生とも年齢が近いため、仕事終わりにボウリングや食事に出かけるなど、まるで兄弟のような近い距離感で接していたと思います。もちろん上司の威厳はなかったでしょう。今となっては笑い話ですが、アルバイト学生と仕事中に言い争いのケンカになり、お互いに口をきかなくなったこともありました。


その後学生とは、震災・災害支援のチャリティマルシェや住吉商店街のパトロール、店頭ワゴンセールのサポートなど、ボランティア活動を通じてお付き合いが深まった時期がありました。人のために何かをしよう。そんなふうに考え行動に移す皆さんの姿を、「素晴らしいな」と感心しながら見ていたものです。
残念ながらコロナ禍を境に、活動を共にする機会はめっきり減ってしまいましたので、これからまた新たなご縁がつながればと思っています。
