My memorable place
[私の思い出の場所]

喜助うどん 児島正吾さん 細くて丸い麺は長崎のスタンダード

 創業1976年、先代が陶器店の一部を改装してうどん店を開業しました。2014年にリニューアル、そして2019年に新大工町商店街の通りから国道沿いへ移転を経て、来年開業50年の節目を迎えます。現在は、居酒屋としてもご利用いただけるようになりましたが、昔ながらの細くて丸い麺はそのまま、カツオ、サバ、イワシをブレンドして作るダシも、父の代から変わっていません。なかなか他所では食べられないうどんだと思いますので、長崎を離れている卒業生の皆さんにも、懐かしく食べていただけるのではないでしょうか。

長崎ならではの細くて丸い麺の上にたっぷり具材がのった喜助うどん

 長大生の皆さんには、ホールや厨房でアルバイトを頑張ってもらっています。家族経営の店ですから、ずっと自分の子どものように接してきました。長く勤めてくれた学生さんが卒業する時には、小旅行に連れていくんですよ。湯布院や呼子など近場ではありますが、お互いにとって楽しい思い出になればと思っています。

新大工商店街の通りにあった頃の店舗。

 私は、新大工町商店街振興組合の理事長を務めています。経済学部の皆さんには、フィールドワークの場として商店街を活用していただくことも多く、密接な関係を築いてきました。また、今年の長崎くんちでは新大工町が踊町を務め、山口県出身の薬学部の学生さんが、根曳(ねびき)の一員として参加してくれました。幼少期から見てきた長崎くんちに関わるために、長大進学を決断したそうです。練習後には、仲間たちと一緒にうどんを食べに来てくれました。

店主の児島正吾さん。

 懐かしい味わいや長崎くんち見物など、卒業生の皆さんにとっても、大学時代の思い出はたくさんあるでしょう。ぜひいつか長崎に帰ってきてください。

国道沿いに移転後も、地域の皆さんに変わらず愛されています。
平成26年のリニュアル後は、夜は居酒屋として営業しています