My memorable place[私の思い出の場所]
令和5年度卒業 村上 文音さん
氏名:村上 文音さん
学部:多文化社会学部(令和5年度卒業)
長崎大学での思い出
大学生活がコロナ禍と同時にスタートしたため、非常に窮屈でつらい時間を送っていました。そんななか、被爆の継承や核兵器問題を扱う平和活動に携わる機会が度々あり、社会に対して「怒り」や「悔しさ」を感じるようになりました。そのような負の感情をガソリンに、平和活動に対してアクセル全開で突っ走った学生生活でした。
3年生の秋にはご縁が重なり、イギリスのマンチェスターにて開催された若者のダボス会議「One Young World」へ出席をしました。これは世界190カ国以上から2,000⼈以上の次世代リーダー達が集まる最大級の国際サミットで、世界の広さを感じた経験でした。在学中に得た学びは、人生の財産となっています。
今どのような生活を送っていますか。
日本放送協会(NHK)にて、ディレクターとして番組制作を担当しています。初任地は地元でもある長崎県です。1年目の今は、ニュースや情報番組での特集を企画したり、中継のフロアディレクターを務めたりしています。「おかしいことはおかしい」「嫌なことは嫌」「理不尽に対して“ピュアな心で”戦える大人でありたい」と思っていたはずなのに、今の自分はその理想を実現できているのか、マスコミの一員として責任を果たせているのかと悩むことがあります。想像していた環境と現実を比較しては、涙を流す瞬間も少なくありません。
それでも、取材先の方々との関係構築に最もやりがいを感じています。取材中に話が弾んだり、温かい言葉をいただいたり、放送を楽しみに待ってくださる方々に何度も救われています。応援してくださるすべての方々へ少しでも恩返しをするために、今は目の前のことに全力で取り組み、初心を忘れず、「自分らしさ」を大切にして生き抜いていきたいと思います。
同期へひとこと!
コロナ禍でたくさんの苦労を共に背負った者として、強く、たくましく、それぞれの場で奮闘していることと思います。ご縁があったすべての方に感謝をしながら、私自身も頑張る皆さんの背中を追って、日々尽力したいと思います。