Saiyu Fund[西遊基金]
今しかできない学生の経験や出会いの一助に
当社は様々な産業界の工場等に納入する設備や部品の、設計から製作までを行う会社です。1942年創業の三菱造船㈱長崎製鋼所を前身とし、戦前から続くモノづくりの伝統を継承するとともに、新しい技術の導入や開発に力を注いでいます。
取り扱う製品は多岐にわたりますが、身近なところでは、ゴミ袋や梱包材の素材になる低密度ポリエチレンなどを製造する石油化学製品工場で当社の機器が使用されています。ほかには鉄などの金属を強力な磁力で選別できる磁力選別機、港湾工事などに使われる浚渫バケットといった大型製品からコンパクトな部品まで、柔軟に対応できる技術と設備が自慢です。また、洋上風力発電事業にもいち早く着目し、五島沖で稼働中の浮体式設備に当社の製品が使用されています。今後は浮体式設備の大型化や大量受注に備えて、新たな製造機器の導入や県内企業との連携など、準備を進めているところです。
西遊基金への支援については、学生の皆さんが実習や留学など貴重な経験をしたり出会いの場を得る一助になれば、あるいは共同研究など、長崎大学との連携につながるきっかけになればという思いがありました。結果として学生の育成や新技術の開発など、なんらかの形で地域貢献になれば嬉しいです。
挑戦する若者たちをサポートしたい
当社は大きく3つの事業部に分かれており、大村市に拠点を置く第2事業部では、半導体の製造工程における温度や湿度をコントロールする精密温調装置を製造しています。半導体やフラットパネルディスプレイの製造装置メーカーが主なお客様です。
第一に緻密かつ正確に温度・湿度をコントロールできる高い性能が求められ、近年では環境負荷につながらない装置を開発することが課題のひとつです。長崎大学工学部には冷凍空調工学を専門とする先生がいらっしゃるので、研究室を訪ねて指導いただくこともあります。また、当社の技術者と研究室の皆さんが意見交換を行う機会もあります。
現在、第2事業部には20名の長崎大学卒業生が籍を置いています。私自身も工学部の出身で、28年前の入社当時は設計部隊の経験値も高くはないなかで設計に携わることになり、分からないことがあれば大学の研究室を訪ねていました。
2017年から、西遊基金に支援をさせていただいています。学生の皆さんの中には、何かに挑戦したくても、経済的な問題で諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。寄附を通じて、そんな皆さんの道を切り開くサポートができればと考えています。
伸和コントロールズ株式会社 九州事業所
執行役員 装置第2事業部 事業部長
大坪 貴幸(おおつぼ たかゆき)さん
関連リンク
伸和コントロールズ株式会社 ーHOMEー│電磁弁、電動バルブ、半導体製造装置用チラーの伸和コントロールズ株式会社 (shinwa-cont.com)
分野や国籍を問わず活躍できる人材育成に期待
当社はソフトウェア事業および設計事業を軸に事業展開している会社です。
本社は県北の佐世保市にあり、長崎市内にある支社では設計部門及びソフトフェア部門を有しております。
西遊基金に支援をしているのは、地域貢献という意図もありますが、変化する社会に対応できる学生を幅広く支援・育成するという西遊基金の目的に賛同したことが大きいです。これからはグローバルに対応できる人材が必要と感じていますので、日本文化に深い理解を持つ留学生や、高い国際感覚で世界に羽ばたく日本人学生など多彩な人材の育成に期待しています。
私たちの事業では、理系文系にかかわらず多彩な人材を求めています。当社は理系人材が中心の会社のように思われるかもしれませんが、長崎大学教育学部出身者も在籍しており、ソフトウェアのシステム営業を担当してい
ます。教育学部の情報メディアコース(当時)で学んだ知識を活かし、全国のお客様相手に活躍しています。
日々変化する情報技術やお客様の要望に対応する際に、多彩なキャリアを持った人材がいることが、この会社の強みになっています。
大新技研株式会社
取締役 総務部長
大神幸弘(おおがみ ゆきひろ)さん
管理部技術革新課
川内亨子(かわち きょうこ)さん