Circle[サークル]
今回は学生広報スタッフで現役部員(2021年入学)の私が、2003年に入部され、現在は私立瓊浦高等学校で吹奏楽部の顧問を務められている足立陽平さん(吹奏楽部のOB)にお話を伺いました。
当時の吹奏楽部の活動について 教えてください。
足立さん 練習は週3(月木土)で、 九州内の大学では少ない方でしたね。 当時は合奏の主な練習場だった中部講堂に空調がなく、暑くて暑くて…。 私が大学3年生の時に空調の効く学生プラザができた時は感動しました ね。それと楽器の運搬用に、部で軽トラを所持していたのは吹奏楽部ならではじゃないかな。
西村さん 空調がない中部講堂は考えたくないです…。運搬用の車は何年かごとに買い換えていて、今私たちが使っている軽バンは “キカク号”と呼んでいます。
足立さん 当時の軽トラも”キカ ク号”と呼んでいましたよ。キカクさんという先輩が、初代の軽トラを購入したことが由来だと聞 いています。お会いしたことはないのですが。
西村さん 初めて知りました! 代々引き継がれてきた名前なんですね。
足立さんがいらした頃の部員数は、どれくらいだったのですか?
足立さん 100人以上いました。人数制限のあるコンクールには出られない部員もいたので、イベントなどで演奏をする依頼演奏班を作りました。船の出港式やマーチングパレードへ行って演奏するので、活動費稼ぎにもなって いたんですよ。
西村さん 自分たちで演奏する場を開拓して いたのですね。以前は演奏会のプログラムの中に、劇があったという噂も耳 にしました。
足立さん そうそう!7月のサマーコンサートの1部で1年生に劇をしてもらうんです。1年生にとっては初舞台になるのですが、劇は与えられた試練みたいなものですよね。嫌で辞める人もいました。でも先輩から後輩へ「劇を通して1年生みんなが仲良くなるように」というメッセージだったと思います。
コロナ禍でも演奏を続けるために始めた新しい取り組み
西村さん 私たちは、劇はもちろん合宿もできていなくて、他にもコロナ禍の制限で 様々な活動が縮小してしまいました。 でも新たな試みもあります。昨年から、 演奏会の様子をオンラインで配信するようになったんです。
足立さん 配信は色々な角度から演奏が見られてかっこいいですよね。私 が顧問をしている瓊浦高吹奏楽部の撮影を担当している方は吹奏楽部のOBで私の同級生なんです。彼から「映像系の仕事がしたい」と相談されて「じゃあ、吹奏楽部を撮ってよ」とお願いしたところ、あっという間に九州中の吹奏楽部 団体を撮るようになっちゃって。
西村さん 長大の吹奏楽部もお世話になってます。先輩方とこういった形で繋がりがあるのは、応援していただいているようで心強いです。
最後に、今の吹奏楽 部へメッセージをお願いします。
足立さん 学生が自分たちで集まって自主的に運営して、演奏会も年に2回行うというのは、実はすごい事ですよね。振り返ってみても、話し合いながら物事を決定するというコミュニケーション能力は、大学時代に養われたと思います。学生間で相談しながらサウン ドを作っていくというのは、本当に特殊 で、でも素晴らしい環境です。最近は九州大会に出るような団体だと、学生が主体的に運営を行うサークルは少なくなってきているようですが、長大は長い歴史があって今でもその運営のやり方が続いています。自信を持って、前向きに活動を続けてほしいです。
学生広報スタッフ【Cho査隊】NKスターズ 経済学部3年 西村 聖さん
今回、現役の吹奏楽部員としてOBの方とお話しすることができ、新たな発見がたくさんありました。貴重な資料や滅多に聞けないお話しに、時間があっという間に過ぎていきました。そして、脈々と受け継がれてきた歴史に触れ、この部活の一員であることに誇りを持つことができました。吹奏楽部の活動をこれからもずっと続けていけるように、まずは日々の練習を楽しみながら頑張っていきます。
吹奏楽部
創業年:1979年(昭和54年)
部員数:80人
活動日:
月・火・木 16:00~19:30
土 13:00~17:00
※合奏、大会、演奏会前等で変更があります。
※この記事は学生広報スタッフが執筆しました。